非生産的で地味な作業に没頭することが、心のクスリに

会社の最終日のあとも
シェアハウスの引っ越しやら退去清掃などで大忙し。
やっと実家に戻ってこれたのが暮れ頃で、
なんかもう、気が抜けてしばらく放心状態だった気がする。
そんな矢先に、混乱した心を鎮めてくれたことについて書きます。

*****

★なぜか無性に断捨離したくなる
あれだけハードだった毎日から、突然ニートな日常に戻ったため、
ギャップが大きすぎて調子狂ってしまった私。
どういうわけか、しばらく誰とも連絡を取りたくない気分だったし、
うまい具合に誰からも連絡こなくて、静かな日々でした。
混沌とした想いを静かに消化するには丁度良かったかも。

次の仕事どうする?を考える必要があったけど、
今回の件で職業適性についていろいろと思うところがあったし、
焦ってまたわけのわからない職場に決まってしまうのは
避けたかったので、少し頭を冷やすことにしました。

そんな折、無性にやりたくなったのが本格的な断捨離。
去年9月ごろに工芸用の装置をひとつ売りに出したくらいで
ドヤってた私ですが、今回の断捨離はもっと大規模です。

その昔、ハンドメイド用品に大金を突っ込んできたクチなので、
それなりに高価な道具やら材料やらをたくさん買い揃えていました。
それが部屋のクローゼットとかで大量に埃をかぶってまして。(^_^;)

制作用の装置はすでに売ってしまったので、
いくら材料があってももう何も作れません。
だからいいかげん、こいつらを手放そう!!と。

*****

★非生産的、だけど瞑想的な作業
本とかを売りに出すのとちがって、
珍しい工芸用の素材を断捨離するのってまあまあ大変です。
不用品とはいえこっちも投げ売りはしたくないし。

なにしろマニアックなものなので、同レベルにマニアな人が見たとき
お値打ちだと思って貰える状態で出さないといけません。
売り手・買い手双方が納得できるだけの価格をつけるには、
それなりの根拠も必要になります。

まず、文字通り埃をかぶってる工芸材料ですが、
たとえ写真には汚れが写らなくても、そのまま出品するのはどうしてもイヤでした。
なので、その埃をひとつひとつ溶剤で拭き取って、
発送可能な状態にまで分類・整理するという
地味な作業に何日もかけました。。。

普通に考えると、不用品として処分するものを時間かけて洗浄するなど
赤字を膨らますだけの無駄な作業です。
だけど、何の得にならないと分かっていても、ちゃんと綺麗にしたかった。
理由は、その技術を習得するのに
何年もかけて真剣に取り組んできた過去があるから。

どちらかというと、自分自身が創作活動に注いできた年月を供養する儀式、
というほうが近い気がしました。
黙々とモノを磨きつづける作業はなにやら瞑想的でもあったし、
何年もかけて揃えてきた骨董品を、ほんの数日で新品同様に戻せるなら
お安い御用だと思えたんですよね。
だから、自分のために、やりたかったんだなと思います。

結局、年明けてから半月くらい、黙々とこんなことを繰り返してました。
燃えないゴミに出せば一瞬で片付のに、半月分の人件費かけて綺麗にするとか
ビジネスの世界から見たら、意味不明でしょうけどね〜。

*****

★非生産的であることがクスリになったかも
だけど、やっててものすごく納得感はありました。
「これでいいんだ、過去のことは手放すんだ」
って根拠のない確信があったので、不安になることもなかったし。
そのことが、焦点を失った心をすごく落ち着かせてくれました。

仕事を辞めた件については、結局のところ、
人を使い捨てにしてでも利益を追求するテンションに
ついて行けなくて自爆した、というのが真相です。
それに対するクスリになったのが、
“利益にならないことであっても納得感を感じられる”
という体験だったのかも知れません。

会社辞めてからしばらく、誰とも口を聞かず、転職活動もせず、
そのような非生産的な日々を過ごしておりました。
うん、でも、あれは自分にとって必要な時間だったような気がする。
3ヶ月間のカオス体験を消化するためにも。。。

そんな形で出品したハンドメイド用品の数々ですが、
一切値引きをすることもなく、まあまあ高値で次々に売れていきました。
長年の足枷が徐々に外れていくような気分です。(゚∀゚)

一気に断捨離してよかった!

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この記事を書いた人

ちょっと人生やばい感じのアラフィフ自宅警備員です。
でもまだ人生諦めてないので頑張ります(゚∀゚)
Twitter:@weikichi75

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