私の年収がどんどん下がっていった経緯・前編 (まだ元気だった頃)

9/10。

私が長年やってきた専門分野は、大儲けはできないんですけど、
フルタイムで働けば9-5時の派遣でも手取り月20万くらいになります(年収300万)。
いまの正社員の業界平均をみると、もっと貰えるらしい(年収500万台)。

だけど、わざわざ正社員を避けた理由は、ブラック企業が多い世界だから。。。
現に、30代のころ正社員として働いてたベンチャーでは年収400万台だったけど、
フレックス勤務とは名ばかりで、プロジェクト繁忙期などは残業なんてモンじゃなく、
オフィス泊まり込みで床に寝る日々がよく続いたりもしました。
(あの頃は、デスクの引出しに寝袋を常備してた)
そんな生活だったから、時給に換算すると派遣以下だったかもしれない。

30代前半といえばまだまだ元気で無理がきく年齢のはずなのに、
さすがに疲労しすぎて週末は動けなくなってました。。。友達と遊んだ記憶がない。。。
でも、そんな会社に限ってアットホームな雰囲気だったりするんですよ。
だから、自分がブラック企業でこき使われてるってなかなか気づけなかったりもする。
※最終的には円満退社したけど、あれがブラック環境だったと気づいたのは数年後。

問題はそのあとです。
30台後半で、あえて年収ダウンしてまで派遣社員になることを選択したのは、
(転職活動が面倒だったから、というズボラな理由もあるけど)
きっちり時給で支払われるうえに、定時で帰れるホワイト環境で働けるから。
これなら、万一残業MAXな職場だったとしても取りっぱぐれない!と思ったんですね。

ところがこの派遣先、残業こそ無かったものの、かなり業務がヘビーなところで、
朝から晩まで息つく暇もなく作業依頼をこなさなければならない現場でした。
ひとくちに9-5時で帰れるといっても、中身によるというか、
毎日トイレに行くのを忘れるほど集中して定時を迎える職場だと疲労感がハンパない。
当然ながら、帰宅したらヨレヨレのヘトヘトです。。。

しかも、能力にキャパがある人ほど上司がどんどんハードル上げてくるし。
毎年のように業務内容はどんどん複雑化・高度化していき、
数年のうちに、派遣とは思えないほど難易度の高い作業が標準ルーチンに。
それで人が足りなくなって、新しい派遣さんを入れたりするんだけど、
誰ひとりついてこれなくて辞めちゃうわけですよ。

私もアホなので「業務指示書にないことまで派遣にやらせるなんて変だなあ」と思いつつも
なんとか上司のムチャブリに食らいついて、何でもできるスーパー派遣に進化しました。
当時は「自分の技術力=自分の価値」だと勘違いしてたので気付かなかったけど、
ワタクシ重大なことを見落としていましたよ。。。

能力3倍になっても、時給は1円も上がっていないということに。

そのまま40代に突入すると、今度は身体のほうにガタがきはじめます。
慢性的な首の痛みや肩の痛みに悩まされ、月イチで整体に通ったり。
だんだん往復3時間通勤もきつくなってきて(睡眠不足なるから)、
夜に宴会がある時などは、翌朝遅刻しないために
都心のオフィス付近のカプセルホテルに泊まったりもしました。
派遣なのにそこまでする。。。?

今にして思うと、あのときさっさと辞めるべきだったんだなと。
なのに、疲れすぎて思考停止してて
「今から転職してブラックだったら困るし、これでも9-5時の定時帰りだから恵まれてるし」
と自分に言い聞かせ、ズルズルと同じ派遣先で、
時給も上がらないまま飼い殺しされるのを受け入れておりました。

(後編につづく)

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この記事を書いた人

ちょっと人生やばい感じのアラフィフ自宅警備員です。
でもまだ人生諦めてないので頑張ります(゚∀゚)
Twitter:@weikichi75

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